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明治~令和 値段の年表

年表1.国家的規模のイベント・災害
年表2.交通・旅行の料金
年表3.単行本・雑誌などの価格
年表4.日常生活の物とサービスの値段
年表5.食べ物、嗜好品の値段
年表6.個人の収入・給与・賃金
年表7.文化財の値段
年表8.娯楽の料金
付録1.東京・大阪間の料金と所要時間の推移
付録2,ヨーロッパまでの料金と所要時間の推移


年表1. 国家的規模のイベント・災害
イベント、建設軍事、災害
1870~明治3年

明4 廃藩置県のとき、諸藩の債務合計、1億2537万円
  (うち、5669万円を新政府が肩代わり、残りは切り捨て)
明4~6 岩倉使節団の経費、50万円
明5 新橋・横浜間(17マイル)の鉄道建設費用、304万円

1875~明治8年

明10 西南戦争の戦費、4171万円

1880~明治13年

明14 開拓使の産業を五代友厚に払い下げようとしたが、中止
  (政府投資金額1500万円、払い下げ予定金額38.7万円)

1885~明治18年

明22 三池炭鉱、三井財閥に459万円で払い下げられる

1890~明治23年

明23 丸の内の陸軍用地10万坪、三菱が128万円で購入

明27~28 日清戦争の戦費、2億3340万円

1895~明治28年

明28 下関条約で日本が得た賠償金、3億1100万円

1900~明治33年

明34 八幡製鉄所の創立費、1993万円

明35 戦艦三笠イギリスより購入、1172万円
明37~38 日露戦争の戦費、18億2629万円

1905~明治38年

明38 第1回国勢調査の経費、296万円
明42 東宮御所(現迎賓館赤坂離宮)の建設費、510万円

1910~明治43年

明45 白瀬隊による南極探検の費用、推定12.0~12.5万円

1915~大正4年

1920~大正9年

大13 荒川放水路の建設費、3144万円
大13 甲子園球場の建設費、250万円

大12 関東大震災の被害総額、推定55億円

1925~大正14年

1930~昭和5年

昭6 大坂城復興天守閣の建設費、47万円
昭6 清水トンネルの工事費、1554万円
昭9 丹那トンネルの工事費、2460万円

1935~昭和10年

昭11 国会議事堂の建設費、2574万円

1940~昭和15年

昭17 関門鉄道トンネルの総工費、約2000万円

昭15 戦艦大和の建造費予算、1億4500万円
昭16 零戦の製造費、1機16万円

1945~昭和20年

1950~昭和25年

1955~昭和30年

昭33 東京タワーの建設費、28億円
昭33 関門国道トンネルの総工費、76億円

昭34 伊勢湾台風の被害、7500億円

1960~昭和35年

昭35 日本のGNP、米・西独・英・仏に次いで世界5位
昭37 13万tタンカー「3代目日章丸」の契約船価、50億円
昭38 黒部ダムの建設費、514億円
昭39 東海道新幹線の総工費、3800億円
   (車両は1台6000万円)
昭39 東京オリンピックの経費、265億3400万円
昭39 富士山レーダーの設置費用、2.4億円

昭35 戦後国産初の潜水艦「おやしお」の建造費、27億円

1965~昭和40年

昭40 名神高速(189.7km)の総事業費、1148億円
昭40 東海発電所の建設費、465億円
   (平成13年に始まった廃炉解体費用は885億円以上?)
昭40 第3世代コンピュータ、IBM360/40のレンタル、
    400~800万円/月(買取だと2~4億円)
昭43 霞が関ビルの建設費、163億円
昭44 日本のGNP(62.3兆円)西独を抜いて世界2位
昭44 東名高速(346.7km)の総事業費、3425億円

1970~昭和45年

1975~昭和50年

昭53 新東京国際空港(成田空港)開港、工費 □兆円

1980~昭和55年

昭58 東京ディズニーランドの建設費、1581億円

1985~昭和60年

昭63 青函トンネルの建設費、6900億円

昭62(10月19日) ブラックマンデー。
   日経平均25,747円⇒21,910円(14.9%減)

1990~平成2年

平3 東京都庁の総工費、1570億円
平6 関空開港。第1期工事の工費、1.5兆円

平5 イージス艦第1号「こんごう」の建造費、1223億円

1995~平成7年

平10 明石海峡大橋の建設費、5000億円

平7 阪神淡路大震災の被害総額、国土庁の推計で9.6兆円
平9 山一證券が経営破綻、負債総額は3.5兆円

2000~平成12年

2005~平成17年

平21~27 姫路城の平成の大修理、28億円

2010~平成22年

平22 日本のGDP(499兆円)中国に抜かれて世界3位
平24 東京スカイツリーの建設費、400億円
平24 スーパーコンピュータ「京」の総開発費、1120億円

平23 東北大震災の被害総額、内閣府の推計で16.9兆円
   福島原発事故の東京電力などの賠償金は、9.7兆円

2015~平成27年

令元 東日本台風(台風19号)の被害額、1兆8600億円

2020~令和2年

令3 東京オリンピック・パラリンピックの大会経費、
  招致時の見積り:       7340億円(平25.9)
  当初の大会経費予算:   1兆3500億円(令元.12)
  1年延期後の大会経費予算:1兆6440億円(令2.12)
  大会経費最終決算:    1兆4238億円(令4.6)
  検査院報告の直接経費:  1兆6989億円(令4.12)
  関連経費も含めた経費: 約3兆6800億円(令4.12)
令6 日本のGDP(591兆円)、ドイツに抜かれて世界4位

令2 防衛省が購入したF35戦闘機、1機131億円。
令2~ 新型コロナによる被害総額、□□兆円
令2 アベノマスク2億8700万枚、260億円
  (未使用の8200万枚の保管費用は6億円)
令2~3 新型コロナのワクチン接種事業費、4.2兆円。
  (8.8億回分;国民1人あたり7回分)
令3 国債残高、1000兆円を超す。

2025~

2030~

2035~

2037年予定 東京・大阪間のリニア中央新幹線の総事業費、
  およそ9兆円?。



年表2. 交通・旅行の料金
  【 】は所要時間
国内海外
1870~明治3年

明3 蒸気船 東京・横浜間 並席金2分(50銭)
明5 汽車 新橋・横浜間 下等金1分1朱(31銭)
明5 馬車 千住・宇都宮間 金2両(2円)【12時間】
明7 青函連絡船 並等1.5円
明7 汽車 大阪・神戸間 下等30銭

1875~明治8年

明8 三菱の上海航路 横浜・上海間 7.5元
  (清国の1元はおよそ日本の1円に相当)
  (この頃、船会社間の競争激しく、乗船賃は乱高下)

1880~明治13年

1885~明治18年

明22 汽車 新橋・神戸間 下等3円76銭【20時間】
  (この頃、上等/中等料金は下等料金の3倍/2倍)

明20ころの外国航路 横浜・神戸よりの上/中/下等料金
  ロンドン(英P&O社)  370/215/・・・円
  マルセーユ(仏MM社)  415/250/150円
  ブレーメン(北独ロイド社)440/265/120円
  バンクーバー(カナダ汽船)160/115/・・・円

1890~明治23年

明24 汽車 上野・青森間 下等4円54銭【25時間】

1895~明治28年

明29 日本郵船の外国航路 横浜よりの上/中/下等料金
  アントワープ 450/300/150円 【70日間】
  シアトル   135/ 95/ 28ドル【17日間】
  そのまま大北鉄道でニューヨークまで行くと+50ドル
  (この頃、1ドルはおよそ2円)

1900~明治33年

1905~明治38年

明39 朝日新聞社、「満韓巡航路」30日間 60~18円⇒※1
明41 朝日新聞社、「世界一周会」96日間 2340円 ⇒※2

1910~明治43年

大元 特急 新橋・下関間 二等19円94銭【25時間】

大2 シベリア経由 東京・パリ間 一等417円【16日間】

1915~大正4年

大5 世界一周切符 日本郵船が発売 112ポンド(1100円)
  すべて一等 ただし、食料・寝台料は自弁

1920~大正9年

大13 朝日新聞社・東西定期航空会 東京・大阪間 35円

1925~大正14年

昭4 日本航空輸送 東京立川・大阪間 30円 【3時間】

1930~昭和5年

昭5 特急「燕」 東京・大阪間 【8時間20分】
  一等24.18円/二等16.12円/三等8.06円
昭9 丹那トンネル開通し、8時間に短縮(料金は変らず)

昭4 シベリア経由 東京・パリ間 【16日間】
  一等630円/二等430円/三等240円
昭5 日本郵船の北米航路 横浜・サンフランシスコ間【13日間】
  一等300ドル/二等190ドル
  (この頃、1ドルはおよそ2円)
昭5 大阪商船の南米航路 神戸・ブエノスアイレス間【60日間】
  一等930円/三等洋食280円/三等和食225円

1935~昭和10年

昭11ころ 伊豆4日間の新婚旅行、80円

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭23 岡晴夫「憧れのハワイ航路」流行

1950~昭和25年

昭26 日本航空 国内線運行開始
  東京・大阪間  6,000円 【2.0時間】
  東京・福岡間 11,520円 【3.5時間】

昭28~35 日本郵船氷川丸のシアトル航路【11日間】
  1等 $425/3等A $300/3等B $280(昭和31年)
昭29/30 日本航空 国際線運行開始
  サンフランシスコ $488 【ウェーキ、ホノルル経由、31時間】
  ロンドン     $641.2 【南回り、50時間)

1955~昭和30年

昭33 ブルートレイン 「あさかぜ」
  東京・博多間 A寝台 9,740円 【17時間】

1960~昭和35年

昭39 新幹線ひかり
  東京・新大阪間 2,480円 【4.0時間】

昭35/36 日本航空 ジェット機運行開始
  サンフランシスコ $435
  ロンドン     $677.6 【アンカレッジ経由、16時間】
昭38~60 「アップダウンクイズ」 10問正解でハワイ旅行
昭39 海外渡航自由化。 年に1回、持ち出し500ドルまで。
昭39 日本交通公社 ハワイ観光8日間 37.5万円

1965~昭和40年

昭40 JALパック ヨーロッパ16日コース 67.5万円

1970~昭和45年

昭45 東名・名神高速道路接続 
  東京・大阪間夜行高速バス「ドリーム号」 2,400円

1975~昭和50年

○ 海外旅行ツアーが一般に普及される。

1980~昭和55年

1985~昭和60年

1990~平成2年

平4 新幹線のぞみ
  東京・新大阪間 14,430円【2.5時間】

1995~平成7年

2000~平成12年

○ 割安チケットが一般になる。

2005~平成17年

2010~平成22年

平25 「ななつ星in九州」 3泊4日 38~95万円

2015~平成27年

2020~令和2年

令2【参考】JAL 羽田・伊丹間 25,000円
令2【参考】のぞみ 東京・新大阪間 14,720円

令2【参考】ANA 東京・サンフランシスコ間 24万円
令2【参考】JTB ハワイ観光8日間 40~60万円
令3 クラブツーリズム「宇宙旅行」 25万ドル
令4 飛鳥Ⅱ「世界一周クルーズ107日間」580~3030万円

※1 「満韓巡遊船」 朝日新聞社が明治39年に企画した日露戦役の激戦地を巡る旅行会。
   横浜港から釜山に渡り、仁川、京城、平壌、大連、旅順、遼陽、奉天を巡り、神戸帰港までの30日間。
   参加費は、甲60円、乙45円、丙27円、丁18円。 別に船中での食費は1日あたり、甲乙が75銭、丙丁が36銭。 教師や学生を含む389名が参加。
※2 「世界一周会」 朝日新聞社が明治41年に企画した欧米列強を巡る旅行会。
   横浜港からホノルル経由でサンフランシスコ着。 アメリカではルーズベルト大統領にも謁見。 イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ロシアを巡り、シベリア鉄道経由で敦賀港に帰国までの96日間。
   すべて一等級の乗り物、ホテル、食事だったため、会費は2340円。 これは当時のサラリーマンの年収の6~7年分。 女性3名を含む54名の富豪が参加。


年表3. 単行本・雑誌などの価格
単行本・文庫本・全集定期刊行物の創刊号
1870~明治3年

明5~9 福沢諭吉『学問のスゝメ』、全17編、各銀3匁

明3(1871) 『横浜毎日新聞』、銀1匁(初の日刊新聞)
明7 明六社『明六雑誌』、3銭~5銭(初の総合雑誌)

1875~明治8年

明10 團團社『團團珍聞まるまるちんぶん』、6銭(初の週刊誌)

1880~明治13年

明13 シユル・ウエルス『八十日間世界一周』、50銭

1885~明治18年

明18 坪内逍遙『当世書生気質』晩青堂、全17冊、各7銭
明21 二葉亭四迷『浮雲』金港堂、第一篇55銭、第二篇50銭

1890~明治23年

明26 北村透谷ら『文学界』、6銭
明27 庚寅新誌社『汽車汽船旅行案内』、6銭(初の時刻表)

1895~明治28年

明30 島崎藤村『若菜集』春陽堂、25銭
明31 尾崎紅葉『金色夜叉』春陽堂、
  前篇60銭、中篇40銭、後篇40銭

明28 博文館『少年世界』、5銭
明28 博文館『太陽』、15銭
明32 中央公論社『中央公論』、12銭

1900~明治33年

明34 与謝野晶子『みだれ髪』東京新詩社、35銭
明36 冨山堂・袖珍名著文庫『近松浄瑠璃』など、28銭

明36 講談社『家庭の友』、5銭(後の『婦人の友』)

1905~明治38年

明38 夏目漱石『吾輩は猫である』大倉書店、
  上編95銭、中編90銭、下編90銭

明41 太平洋通信社『週刊新聞サンデー』、20銭

1910~明治43年

明43 石川啄木『一握の砂』東雲堂書店、60銭
明44 立川たつかわ文庫『一休禅師』など、25銭
大3 新潮文庫『ギヨオテ ゲーテ ・若きヱルテルの悲み』など、25銭

大3 講談社『少年倶楽部』、15銭

1915~大正4年

大6 芥川龍之介『羅城門』阿蘭陀書房、1円
大6~8 岩波書店『漱石全集』、全14巻、各3円

大6 主婦の友社『主婦の友』、15銭
大7 時事新報社『時事年鑑』、1円50銭
大8 『キネマ旬報』、5銭
大8 改造社『改造』、60銭

1920~大正9年

大11 志賀直哉『暗夜行路・前篇』新潮社、2円50銭

大11 『週刊朝日』と『サンデー毎日』、ともに10銭
大12 東京春陽堂『文藝春秋』、10銭

1925~大正14年

大14 築田多吉『家庭に於ける実際的看護の秘訣』、2円20銭
大15 改造社『現代日本文学全集・尾崎紅葉集』など、1円
昭2 岩波文庫『五重塔』★、『こころ』★★など(★=20銭)
昭2~ 誠文堂『大日本百科全集』全36(42?)冊、各1円
昭4 小林多喜二『蟹工船』戦旗社、70銭

大14 講談社『キング』、50銭
大14 『家の光』、20銭
大14 東京天文台『理科年表』、1円50銭
昭2 日本評論社『日本国勢図会』、80銭

1930~昭和5年

昭5 林芙美子『放浪記』改造社、30銭

昭7 野ばら社『児童年鑑』、60銭
昭8 小林秀雄ら『文学界』、35銭

1935~昭和10年

昭12 川端康成『雪国』創元社、1円70銭
昭14 吉川英治『宮本武蔵』講談社、全8巻、各1円

昭11 東洋経済新報社『会社四季報』、50銭

1940~昭和15年

昭16 欧文社『蛍雪時代』、50銭

1945~昭和20年

昭21 谷崎潤一郎『細雪』中央公論社、上巻45円
昭23 太宰治『人間失格』筑摩書房、130円

昭21 恒文社『ベースボールマガジン』、2円50銭
昭21 光文社『少年』、4円50銭
昭23 『美しい暮しの手帖』、110円(季刊)
昭23 時局月報社『現代用語の基礎知識』、90円
昭24 時事通信社『家庭の医学』、400円

1950~昭和25年

昭和25~36 講談社『(少年少女用)世界名作全集』180巻
  『ああ無情』『宝島』など、200円(当初180円)
昭和29 光文社 カッパブックス(伊藤整『文学入門』)130円

1955~昭和30年

昭31 三島由紀夫『金閣寺』新潮社、280円
昭33 松本清張『点と線』光文社、260円

昭31 『週刊新潮』、30円
昭31 『特集人物往来』、85円 (後の『歴史読本』)
昭34 『少年サンデー』30円、『少年マガジン』40円
昭34 『週刊文春』、30円

1960~昭和35年

昭37 堀江謙一『太平洋ひとりぼっち』文藝春秋新社、220円

1965~昭和40年

昭40 三浦綾子『氷点』朝日新聞社、380円
昭40~42 山岡荘八『徳川家康』講談社、
  全18巻、各620円
昭42~43 司馬遼太郎『竜馬がゆく』文藝春秋、
  全5巻、各420~480円

昭43 『少年ジャンプ』、90円

1970~昭和45年

昭48 小松左京『日本沈没』光文社、上下各430円

1975~昭和50年

昭51 村上龍『限りなく透明に近いブルー』講談社、690円

昭51 日本マイクロコンピュータ連盟『I/O』、300円

1980~昭和55年

昭56 『日経コンピュータ』、700円(1年26冊10000円)
昭56 新潮社『FOCUS』、150円
昭59 講談社『FRIDAY』、150円

1985~昭和60年

昭62 村上春樹『ノルウェイの森』講談社、上下各1000円
昭62 俵万智『サラダ記念日』河出書房新社、980円

1990~平成2年

平3 篠山紀信『Santa Fe』朝日出版社、4500円

1995~平成7年

平7~18 塩野七生『ローマ人の物語』新潮社、
  全15巻、各2200~3400円

■平8 雑誌・書籍の出版物売り上げのピーク(2.66兆円)

2000~平成12年

2005~平成17年

2010~平成22年

2015~平成27年

2020~令和2年

令5 『週刊朝日』休刊

「講談社」の社名は、昭和33年までは「大日本雄弁会講談社」。 「欧文社」は現「旺文社」。

年表4. 日常生活の物とサービスの値段
  一般家庭の日常生活に関わる物やサービスの値段の年表です。
  特記ない限り東京での値段です。
1870~明治3年

明4 郵便始まる。 大阪までの書状は、1500文(15銭)。
明5 電報始まる。 大阪まで20字以内で、25銭。

1875~明治8年

1880~明治13年

明14 「大阪朝日新聞」発刊、小型で4ページ。1部1銭、1か月18銭。

1885~明治18年

明20 水道始まる(横浜)。 1戸(10人まで)月額1円。

1890~明治23年

明23 電話始まる。 基本料金は年額40円、市内通話は無料。
明24 電灯始まる。 16燭力電灯を夜間のみ利用のとき、1個につき月額1円50銭。 電球は1個80銭。

1895~明治28年

明32 東京・大阪間の電話開通。 5分間1円60銭。
明32 ボックス形の「自働電話」登場。 5分間15銭。

1900~明治33年

明37 デパート始まる。 三井呉服店(三越)。

1905~明治38年

明40 丸善が「オノト」万年筆を輸入販売、6円~。 漱石らが愛用。

1910~明治43年

明44 東京市電(現都電)開業、乗車賃は4銭均一。

1915~大正4年

大6 逸見計算尺、5吋2円90銭。

1920~大正9年

大10 公営住宅、「横浜市営中村町共同住宅館」、月額家賃は6畳一間で6~8円。
大13 東京市バス(現都バス)営業開始、1区10銭。

1925~大正14年

大14 NHKのラジオ放送始まる。 高島屋の「ラヂオ」は1台370円。 受信料は月額1円。
昭2 国産自転車、宮田工業の「ギヤエム」、75円。
昭2 上野・浅草間に地下鉄開業、10銭。

1930~昭和5年

1935~昭和10年

昭10 国産乗用車、日産の「ダットサン14型ロードスター」、1650円。

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭20 政府が「勝札(かちふだ)」を発行。 1枚10円、1等賞金10万円。

1950~昭和25年

昭27 家庭用冷蔵庫、8万円くらい。
昭27 家庭用洗濯機、5万円くらい。
昭27 ホンダの「カブ」、2.5万円
昭28 スーパーマーケット始まる。 東京青山の「紀ノ国屋」。
昭28 NHKのテレビ放送始まる。 各社の14インチテレビ、17.5万円くらい。 受信料は月額200円。
昭29 10円玉の公衆電話登場。

1955~昭和30年

昭30 ソニーのトランジスターラジオ「TR-55」、19,800円
昭30 電気炊飯器、東芝の「ER-4」、3,200円
昭31 賃貸団地、日本住宅公団の「堺市金岡団地」、2DK月額4,600円。
昭31 分譲マンション、日本信販の「四谷コーポラス」、2DK156万円、3LDK233万円。
昭34 カメラの大衆化。 「オリンパス・ペン」、6,800円。

1960~昭和35年

昭35 NHKのカラーテレビ放送始まる。 各社の17インチカラーテレビ、42万円くらい。
昭38ころ 電報利用の最盛期。 10字以内、60円。

1965~昭和40年

昭41ころ 喫煙率最大。 成人男子の83.7%。 「ハイライト」70円。
昭41 マイカー元年、日産「サニーB10」、41万円。
昭43 電電公社、ポケベルのサービス開始。 月額2,000円。
昭43ころ 東京都内の銭湯の最盛期。 大人32円、中人15円、小人8円、婦人洗髪料5円。

1970~昭和45年

昭47 カシオ、6桁電卓「カシオミニ」12,800円と、関数電卓「fx-1」32.5万円を発売。
昭48 オイルショックの狂乱物価。 トイレットペーパー(10個)、310円が540円に。
昭49 コンビニ始まる。 東京豊洲の「セブンイレブン」。
昭49 定額貯金の利息史上最高、8.00%。

1975~昭和50年

昭51 日本電気のマイコンキット「TK-80」、8.8万円。
昭51 日本ビクターのVHSビデオデッキ「HR-3300」、25.6万円。 120分用テープは6,000円。
昭51~58 市外電話料金最高値。 東京大阪間、4秒あたり10円。
昭52 理想科学工業の「プリントゴッコ」、9,800円。
昭54 NECのパソコン「PC-8001」、16.8万円。
昭54 ソニーの「ウォークマン」、3.3万円。
昭54 シャープの電子辞書「IQ-3000」、3.9万円。

1980~昭和55年

昭55 TOTOの温水洗浄便座、「ウォオシュレットG」、14.9万円。
昭57 テレホンカード発売開始、500円から。
昭57 コンパクトディスクプレーヤー、SONYなど、16.8万円。 ソフトはクラシック3,800円、その他3,500円。
昭59 公衆電話の設置台数のピーク、全国に93.5万台。 利用料金は3分ごとに10円。

1985~昭和60年

昭60 オレンジカード発売開始、500円から。
昭61 日本語ワープロの低価格化。 カシオの「HW-100」、59,800円。
昭62 ヤマハ、農薬散布用ドローン「R-50(L09)」を発売。 価格不明。
昭62 NTTが株式公開、119.7万円。 2ヶ月後に318万円まで高騰。

1990~平成2年

平2 パイオニアのカーナビ「AVIC-1」、70~80万円。
平3 NTTが携帯電話のサービス開始。 月額1.7万円、通話料は6.5秒で10円。
平5 ヤマハの電動アシスト自転車「PAS」、14.9万円。

1995~平成7年

平7 カシオのデジカメ「QV-10」(25万画素)、6.5万円。

2000~平成12年

平16 年賀状、44.5億枚でピーク。 1枚50円。

2005~平成17年

平18 LED電球、6,000~8,000円。
平20 「iPhone3G」、23,040円(8GB)、34,560円(16GB)。

2010~平成22年

2015~平成27年

平27 ジャンボ宝くじの賞金、前後賞合わせて10億円。
平28 通常貯金の金利、0.001%となる。

2020~令和2年

令3 超豪華マンション、表参道の MARQ OMOTESANDO ONE (627㎡)、67億円。
令5 電報、ページ制となる。 最初の1ページ(300字まで)の料金は1320円。
令6 固定電話料金、全国全時間帯同一料金となる、3分9.35円。


年表5. 食べ物、嗜好品の値段 
中食外食
1870~明治3年

明7 木村屋の「あんぱん」1個5厘

明7 青函連絡船開業、船内の食事3~5銭

1875~明治8年

明10 開拓使のビール、大瓶16銭、小瓶10銭
明10 開拓使の鮭の缶詰、20~35銭

明10 米津凮月堂のカレーライス、オムレツ、ビフテキ 8銭均一

1880~明治13年

1885~明治18年

明18 宇都宮駅で駅弁(おにぎり2つと沢庵)発売、5銭
明21 上野可否茶館のカヒー1銭5厘、牛乳入は2銭

1890~明治23年

明23 帝国ホテル開業。朝食50銭、昼食75銭、夕食1円

1895~明治28年

明32 「森永ミルクキャラメル」1粒5厘

明32 恵比寿ビヤホールのビール、半リーテル(㍑)10銭

1900~明治33年

明35 「ブルドックソース」360㎖瓶入 30銭
明37 専売局がたばこを発売。「敷島」8銭、
  「大和」7銭、「朝日」6銭、「山桜」5銭。

1905~明治38年

明40 「赤玉ポートワイン」40銭
明42 「三ツ矢シャンペンサイダー」350㎖ 10銭
明42 「味の素」中瓶30g 50銭
明42 森永製菓の板チョコ、1ポンド 70銭

明40 日本橋三越呉服店内に食堂開業
  和定食50銭、寿司15銭、コーヒー・紅茶5銭

1910~明治43年

明43 不二家洋菓子舗、ケーキなど3銭均一
明43 浅草来々軒の支那そば、6銭

1915~大正4年

大8 「カルピス」400㎖ 1円60銭

1920~大正9年

大11 「グリコキャラメル」10粒入1箱5銭

1925~大正14年

大14 「キューピーマヨネーズ」128g瓶入 50銭
昭4 「サントリー・ウヰスキー」550㎖ 4円50銭

昭2 中村屋の「純印度式カリー」単品50銭、セット80銭

1930~昭和5年

昭5 日本橋三越の「御子様洋食」30銭(お子様ランチのはしり)

1935~昭和10年

昭12 目黒雅叙園の北京料理、1卓10人、25円

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭23 銀座の果物店に戦後初のバナナ登場、
  100匁300円(1本120円)

昭24 ビアホール復活、半リットル156円

1950~昭和25年

1955~昭和30年

昭32 「コカ・コーラ」35円、内瓶代15円
昭33 日清食品の「即席チキンラーメン」35円
昭33 「アサヒゴールド缶入」350㎖ 75円

昭33 横川駅の「峠の釜めし」120円

1960~昭和35年

昭35 「森永インスタントコーヒー」1杯あたり約10円

昭37 吉野家の「牛丼」並盛120円

1965~昭和40年

昭43 大塚食品工業の「ボンカレー」1人前80円

1970~昭和45年

昭46 日清食品の「カップヌードル」100円

昭46 マクドナルドの「ビッグマック」200円
昭48 松本楼が「10円カレーチャリティーセール」開始。
昭49 新幹線に食堂車連結。ハンバーグステーキ定食1000円、
  特製カレーライス500円、コーヒー200円。

1975~昭和50年

1980~昭和55年

1985~昭和60年

1990~平成2年

1995~平成7年

2000~平成12年

2005~平成17年

2010~平成22年

平23 東武日光駅の駅弁「日光埋蔵金弁当」15万円+消費税。

2015~平成27年

令元 大間のクロマグロ、初競りで3億3360万円。
令元 夕張メロン、初競りで2玉500万円。

2020~令和2年

令3 加能ガニの「輝(かがやき)」、初競りで500万円


年表6. 個人の収入・給料・賃金
  ( )内は、そのときの年齢。 単純に、当該年-生誕年としたもの。
1865~慶応元年

慶応3年 江戸幕府のトップ、老中の年俸、1万両。
慶応4年 明治新政府のトップ、総裁・有栖川宮熾仁親王(33)の月給、1000両。

1870~明治3年

1875~明治8年

明9  ベルツ(27)、御雇外国人として日本政府と契約、年俸1万6200マルク(3864円)。

1880~明治13年

明16 政府が決めた収入の基準:「1家4~5人で年収120円が中等、それ以上が上等、それ以下が下等」

1885~明治18年

明18 内閣制度始まる。 伊藤博文(44)、初代総理大臣、年俸9600円。
明20 所得税法始まる。 最高所得者は三菱の岩崎久弥(22)で、所得額69.7万円、所得税2万0480円。

1890~明治23年

明23 国会開設。 議員の歳費は800円(議長4000円、副議長2000円)

1895~明治28年

明28 夏目漱石(28)、松山中学の嘱託教員となる。 月給80円。 (このときの校長は60円)

1900~明治33年

1905~明治38年

明39 石川啄木(20)、岩手県渋民村尋常高等小学校の代用教員となる。 月給8円。 (漱石とは学歴の差)

1910~明治43年

大3  野口英世(38)、ロックフェラー研究所メンバーとなる、年俸5000ドル(1万円)。

1915~大正4年

1920~大正9年

1925~大正14年

1930~昭和5年

昭6 官吏減俸。 例:総理大臣月給、1000円⇒800円。

1935~昭和10年

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭20 GHQが算定した皇室財産、15億9000万円 (土地・建物・現金・有価証券のみで、美術品・貴金属・宝石類は含まれない)
昭24 湯川秀樹博士(42)、ノーベル物理学賞受賞。 賞金は3万0171ドル(約1086万円)。

1950~昭和25年

昭29 小平邦彦博士(39)、フィールズ賞受賞。 賞金は1万5千カナダドル(約555万円)。

1955~昭和30年

昭30 松下幸之助(61)、所得番付1位、1億2056万円。 これ以降13年間、1位または2位を続ける。
昭32 フランク永井の「一万三千八百円」の唄が流行。 大卒初任給が1万3800円。
昭33 長嶋茂雄(22)、巨人軍入団。 契約金1800万円、年俸180万円。

1960~昭和35年

昭35 池田内閣、所得倍増計画を発表。 10年間で所得を倍増する計画に対し、名目で2.3倍になった。

1965~昭和40年

昭43 三億円事件で強奪された東芝府中工場の従業員のボーナス、1人平均6.5万円。

1970~昭和45年

1975~昭和50年

1980~昭和55年

1985~昭和60年

昭61 落合博満(33)、年俸1.3億円。 日本人プロ野球選手として初めて1億円を超す。

1990~平成2年

1995~平成7年

平10 レイクの浜田武雄(60)、所得番付1位、69.7億円。 公表されている中(~平成16)では史上最大。
   (明治20年の岩崎久弥のちょうど1万倍)

2000~平成12年

平14 完全失業率、戦後最悪の5.4%。

2005~平成17年

2010~平成22年

2015~平成27年

令元 日産のカルロス・ゴーン(65)の役員報酬、16.52億円。

2020~令和2年

令3 孫正義(64)、フォーブスの日本長者番付1位、資産額4兆8920億円。
令3 日本人の家計金融資産総額、2023兆円。(国民一人あたり1648万円)
令5 大谷翔平(29)、ドジャースと契約。 10年契約で7億ドル(1015億円)。


年表7. 文化財の値段
1870~明治3年

明治初年 蜂須賀家が「源氏物語絵巻」を7円で売却。 (⇒明20)
明6 廃城令により、各地の城を払い下げ。 姫路城の天守閣は23.5円。

1875~明治8年

明9 岩﨑彌之助が、「九十九髪茄子(つくもかみなす)」を400円で入手。

1880~明治13年

1885~明治18年

明20 「蜂須賀家本・源氏物語絵巻」が40円で転売される。(⇒昭34)

1890~明治23年

1895~明治28年

1900~明治33年

1905~明治38年

1910~明治43年

1915~大正4年

大6 山本唯三郎が、佐竹家の「佐竹本・三十六歌仙絵巻」を35.3万円で購入。
   翌々年、事業に失敗した山本が、37枚に切断して売却。 斎宮女御4万円、小野小町3万円、最安価は紀貫之3千円。
大7 岩﨑彌之助が、「曜変天目茶碗」を16.8万円で購入。

1920~大正9年

1925~大正14年

大14 井上馨旧蔵の「絹本著色虚空蔵菩薩像」を、三井家が5万3910円で落札。

1930~昭和5年

昭8 蜂須賀侯爵家が、「紫式部日記絵巻」などの御蔵品入札会を行う。 落札額は、絵巻は23.9万円、総額で116万円。

1935~昭和10年

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭20 津山松平家の「童子切安綱」を、石黒久呂が8万円で購入。 (⇒昭38)

1950~昭和25年

1955~昭和30年

昭34 五島慶太が、「蜂須賀家本・源氏物語絵巻」を、他の絵画・書・陶磁器と共に一括して3億円で購入。

1960~昭和35年

昭38 「童子切安綱」を、文化財保護委員会(現文化庁)が2630万円で購入。

1965~昭和40年

昭42 岡山池田家の平安末期の太刀「大包平(おおかねひら)」を、文部省が6500万円で購入。

1970~昭和45年

1975~昭和50年

1980~昭和55年

1985~昭和60年

昭62 ゴッホの「ひまわり」を、安田火災が2250万ポンド(58億円)で落札。

1990~平成2年

1995~平成7年

2000~平成12年

2005~平成17年

平20 運慶工房作の「大日如来像」を、真如苑が1430万ドル(14億円)で落札。
平20 財務省放出の「明治13年銘・旧2円金貨」が3210万円で落札される。

2010~平成22年

2015~平成27年

平28 上杉謙信の愛刀「太刀無銘一文字」を、上越市が購入しようとしたときの評価額、3.2億円。

2020~令和2年

令3  香港のオークションで、「天正菱大判」が192万ドル(2.1億円)で落札される。


   

「曜変天目茶碗」 「九十九髪茄子」 「童子切安綱」
          

     「佐竹本・三十六歌仙絵巻」 「蜂須賀家本・源氏物語絵巻」 

●「九十九髪茄子(つくもかみなす)」の所有者と値段の変遷
「九十九髪茄子」 は、足利義満が所有していた唐物の茶入れです。高さ、幅が6~7cmの小さなものです。
その後足利義政、山名政豊、村田珠光と伝わりました。 このとき、村田珠光が銭99貫文で買ったことから、「九十九(つくも)」の名が付いたとの伝承があります。
その後、越前の朝倉宗滴が銭500貫で入手し、京の豪商を経て、松永久秀が銭1000貫で入手しました。
このころ日本を訪れていたルイスフロイスは、この茶入れが2.5万~3万クルサードもすると驚嘆しています。
(金10両=43クルサード、金1両=1500文で計算すると、およそ銭1万貫になります。 当時の労働者の300人分の年収に匹敵します。)
この後、織田信長、豊臣秀吉、豊臣秀頼、徳川家康と所有者がかわり、明治になって三菱の岩崎弥之助(弥太郎の弟)が400円で入手しました。
現在は東京の静嘉堂文庫美術館で保管されています。

年表8. 娯楽の料金
1870~明治3年

1875~明治8年

1880~明治13年

明15 「上野動物園」開園。 入園料は大人1銭、子供5厘。 日曜日は倍額。

1885~明治18年

明22 築地に「歌舞伎座」開業。 入場料は桟敷1間 4円70銭、平土間2円80銭、大入場20銭。

1890~明治23年

1895~明治28年

1900~明治33年

1905~明治38年

1910~明治43年

大正3 「宝塚少女歌劇」第一回公演、観劇料は無料。

1915~大正4年

1920~大正9年

大11 「神戸ゴルフ倶楽部」のゴルフ料金、1円。 (開場は明治36年)

1925~大正14年

1930~昭和5年

昭6  「大坂城天守閣」再建される。 観覧料は大人10銭、小人5銭。

1935~昭和10年

昭12 「後楽園スタヂアム」開業。 入場料は指定席1円、内野席70銭、外野席30銭。
昭12 「小金井カントリー倶楽部」開業。 会員権は500円。

1940~昭和15年

1945~昭和20年

昭24 「はとばす」開業。 上野公園、皇居前、赤坂離宮、浅草公園などを巡る。 料金250円。

1950~昭和25年

昭27 「東京ボウリング・センター」東京青山で開業、会員制。 入会金3万円、年会費3000円。
昭27ころ パチンコの第一期最盛期。 全国に4.5万軒。 貸し玉は1個2円。

1955~昭和30年

昭33 3月31日、赤線消える。

1960~昭和35年

昭39 「東京オリンピック」の入場料、開会式の最高は8,000円、最も安価な競技席は300円。

1965~昭和40年

昭41 「ザ・ビートルズ」が武道館で公演。 A席2,100円、B席1,800円、C席1,600円。

1970~昭和45年

昭45 「大阪万博」の入場料、大人(23才以上)800円、青年(15~22才)600円、小人(4~14才)400円。
昭47ころ ボウリングの最盛期。 全国に3700軒。 1ゲーム300円。

1975~昭和50年

昭50ころ 麻雀ブーム。 雀荘の利用料、1時間140円。
昭53 「スペースインベーダー」。 1台設置59万円。

1980~昭和55年

昭55 ツクダオリジナル(現メガハウス)の「ルービックキューブ」、1,980円。
昭58 任天堂のファミコン「HVC-001」、14,800円。 「マリオブラザーズ」は4,500円。
昭58 「東京ディズニーランド」オープン。 1デーパスポートは3,900円。

1985~昭和60年

1990~平成2年

平2ころ ゴルフブーム。 「小金井カントリー倶楽部」の会員権、4.5億円。

1995~平成7年

平8 日本バンダイの「たまごっち」、1,980円。

2000~平成12年

2005~平成17年

2010~平成22年

2015~平成27年

2020~令和2年

令3 「東京オリンピック」の入場料、開会式の最高は30万円、最も安価な競技席は2,500円。
令6 JTBの韓国での大リーグ試合観戦ツアー、49.8万円



付録1.東京・大阪間の料金と所要時間の推移
東京から大阪まで(江戸-大坂、新橋-大阪、東京-新大阪、羽田-伊丹)の手段、料金、所要時間の推移です。
料金の等級は、一等/二等/三等のように表しました。
一部上の年表2と内容が重複しています。
手 段所要時間費用・料金
陸路

古代・中世 京-鎌倉 約500キロ
  一般の旅人
  急ぎの駅伝、使者(1日100キロ)


15~20日
5日

東海道・大坂街道 江戸-京-大坂 137里4町(548キロ)
  江戸時代の一般の旅人(1日9~10里)
  元禄のころの幕府の継飛脚
  元禄14年、赤穂藩士の早かご(赤穂まで110時間)
  天保のころの最も速い町飛脚(「正三日半限」)
  明治4年、郵便制度開始 脚夫による輸送
  明治10年ころ、鉄道、馬車、人力車、脚夫などによる輸送にかわる


14~15日
72時間
大坂まで101時間
2日半
78時間
(時間は変わらず)

 江戸後期の旅人は、旅籠代、飲食代、渡し賃、駄賃、わらじ代、あんま代、休息代などで1日あたり600~900文程度支出している。 これは、江戸ー大坂間で1.2~2.0両に相当する。
 江戸-京間は、東海道だけでなく、(特に夏場は)中山道もよく利用された。 江戸-京間は、
   東海道 124里8町(488キロ)
   中山道 135里34町(526キロ)

国道
  明治18年 国道2号(東京-大阪)
  大正 9年 国道2号(東京-鹿児島)
  大正13年 東京・大阪間、白楊社オートモ号による走行試験
  昭和 5年 東京・大阪間、リンカーン車による走行試験
  昭和21年 東京・神戸間、トレーラ-トラックによる輸送テスト
  平成ころ  国道1号(東京-大阪 649.3キロ)




40時間
21.5時間

14~15時間

 東京・大阪間の距離:
  ・江戸時代の東海道+大坂街道 137里4町(548キロ)
  ・国道1号の最終地点の「キロポスト」 543キロ
  ・国道1号の公称「現道距離」 649.3キロ
 100キロ以上の差異がある。理由はよくわからない。

高速道路
  昭和45年 東名と名神高速が連結(東京-西宮 536.2キロ)
   〃    夜行高速バス「ドリーム号」(東京駅-大阪駅 566.3キロ)
  平成24年 新東名と新名神も完成(東京-大阪 485.7キロ)


7~8時間
9時間
最速 5.2時間

1キロにつき普通車9.5円、小型車7.5円
2400円
高速料金 普通車 12,460円
海路

菱垣廻船・樽廻船
  江戸初期  大坂-江戸
  江戸中期  大坂-江戸
  江戸後期  大坂-江戸


平均30日
平均15日
平均12日


 廻船の所要時間は、天候に大きく依存した。
 例えば江戸初期の場合、最短で10日くらいだが、天候が悪いと2か月かかることもあった。
 江戸中期以降、千石船などに大型高速化された。

汽船
  幕末・明治初期の蒸気船 横浜-大阪
  明治 9年 三菱蒸汽船 横浜-神戸
  明治20年代の汽船   横浜-神戸
  平成のカーフェリー   東京-大阪 (364哩 674キロ)


2~3日

およそ30時間
20~21時間


7.5ドル/3ドル
10円/6円/2.5円
鉄道

東海道線 新橋/東京-大阪
  明治22年 東海道線開通 (新橋-大阪 356.04哩、600.2キロ)
  明治29年 急行
  明治45年 特別急行
  昭和 5年 特急「つばめ」
  昭和 9年 丹那トンネル開通 (東京-大阪 556.4キロ)
  昭和35年 特急「へいわ」「はと」など


19時間00分
16時間29分
11時間55分
8時間20分
8時間00分
6時間30分

10円68銭/ 7円12銭/3円56銭
(料金は変わらず)
12円65銭/ 7円74銭/(三等なし)
24円18銭/16円12銭/8円06銭
(料金は変わらず)
4380円/1830円

東海道新幹線 東京-新大阪 (552.6キロ)
  昭和39年 「ひかり」
  昭和40年 「ひかり」
  平成 4年 「のぞみ」


4時間00分
3時間10分
2時間30分

5030円/2480円
5690円/2780円
14430円

中央新幹線 品川-大阪
  2037年開業予定(遅れ気味)


1時間07分
空路

プロペラ機
  大正13年 朝日新聞社・東西定期航空会が旅客輸送を開始
  昭和 4年 日本航空輸送 東京立川-大阪木津川(名古屋経由)
  昭和15年 大日本航空 名古屋経由
  昭和26年 日本航空 国内線運航 羽田-伊丹

 

3時間
2時間50分
1時間55分
 
35円
30円
25円
6000円

ジェット機
  昭和37年 日本航空 ジェット機運航

 
1時間10分
 
6800円


付録2.ヨーロッパまでの料金と所要時間の推移
次は、日本からヨーロッパまでに行く手段、料金、所要時間の推移です。
料金はすべて日本の通貨に換算しています。 料金の等級は、一等/二等/特三等/三等のように表しました。
一部上の年表2と内容が重複しています。
歴 史料金 と 所要時間
 海路 

■1498 ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見。
■1543 ポルトガル人、種子島に来航。
■1582~84 天正遣欧使節。

■1807 フルトンが蒸気船を発明。
■1819 蒸気機関を利用したサヴァンナ号が大西洋を横断。
     このころより、帆船がだんだん姿を消す。
■1860 イギリスP&O社が、日本への定期船を就航。
    (スエズ地峡を陸路横断)
■明治 2 スエズ運河開通。
■明治29 日本郵船、アントワープまでの欧州航路を就航。

■帆船・喜望峰回り
  戦国・江戸時代 (費用不明)
■汽船・喜望峰回り
  幕末(費用不明)
■汽船(スエズは陸路を横断) フランスMM社 横浜→マルセーユ
  慶応 元年  921両/559両/447両/256両
■スエズ運河経由 日本郵船・欧州航路 横浜→ロンドン
  明治35年  500円/330円/220円/165円
  明治42年  600円/400円/250円/168円
  昭和 5年 1100円/720円/420円/291円


8か月以上?

4か月

2か月


58日間
43日間

【参考】
   ロンドン─リスボン─マルセーユ─(地中海)─┬─スエズ運河 ─┬(インド洋)─インド・セイロン─マカオ・香港──長崎・横浜
         │               └─エジプト陸路─┘        │ 
         └───────(大西洋)───喜望峰 ──────(インド洋)──┘ 

北米経由

■1613~15 支倉常長、メキシコ経由でローマへ。
■明治 2 アメリカ大陸横断鉄道開通。
■明治29 日本郵船、シアトルまでの北米航路を就航。
■大正 3 パナマ運河開通。
■大正 5 日本郵船、パナマ経由のニューヨーク航路を就航。

■カナダ線 カナダ太平洋鉄道会社 横浜→ロンドン
  明治42年 708円/629円/545円/495円
■シアトル線 日本郵船 横浜→ロンドン
  明治42年 609円/465円/437円/267円


23日間

27日間

【参考】
         ┌──バンクーバー─────(カナダ太平洋鉄道)──────モントリオール──┐
   横浜─(太平洋)─シアトル──────(グレートノーザン鉄道)──シカゴ─ニューヨーク─(大西洋)─リバプール・ロンドン
         └──サンフランシスコ─(セントラルパシフィック鉄道)─┘

シベリア
鉄道経由

■明治36 ハルピン経由のシベリア鉄道開通。
■大正 5 ハバロフスク経由のシベリア鉄道全線開通。

■ハルピン・シベリア鉄道経由 東京→ロンドン
  明治42年 515円/333円/□□□円
■ハバロフスク・シベリア鉄道経由 東京→ロンドン
  昭和 4年 650円/440円/250円


16日間

16日間

【参考】 赤字部分がシベリア鉄道   ╍╍╍ は海路
   倫敦ロンドン╍╍┐  ┌──リガ───┐          ┌─ハバロフスク─┐
   巴里パリ伯林ベルリン──ワルソー─莫斯科モスコー─────知多チタ──哈爾濱ハルピン── 浦 塩 ウラジオストック╍╍╍╍敦賀──┬──東京
   羅馬ローマ───維納ウイーン──                   奉天───釜山╍╍╍╍╍╍下関──
                                大連╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍╍門司╍╍╍╍
・東京からヨーロッパまでの通しの切符が発売されたのは明治43年。
 その後、大正7年欧州大戦とロシア革命のために中断し、昭和2年に再開したが、昭和16年に終了した。

空路

■大正 8 ベルリンなどで旅客機の定期便始まる。
■1930年代、エールフランス・KLMオランダ航空などが、
    アジア・ヨーロッパ南回り便を運行。
■昭和27 世界初のジェット旅客機「コメット」登場。
■昭和32 スカンジナビア航空が、北回り便を開発。
■昭和39 日本人の海外渡航自由化。
■平成 3 シベリア上空通過が可能となる。
■令和 4 ウクライナ紛争のため、シベリア上空閉鎖。

■プロペラ機・南回り
  大正14年 朝日新聞社機 立川→ローマ  (所要95日間)
  昭和12年 朝日新聞社機 立川→ロンドン 「神風号」
  昭和30年 日本航空   東京→ロンドン 23万円
■プロペラ機・北回り
  昭和33年 エアフランス 東京→パリ   (料金不明)


111時間
94時間
50時間

30時間

■ジェット機・南回り
  昭和27年 英国海外航空 東京-ロンドン (料金不明)
■ジェット機・北回り
  昭和36年 日本航空   東京→ロンドン 24万円
■ジェット機・シベリア上空経由
  令和 3年 日本航空   東京→ロンドン 24.5万円
■ジェット機・アラスカ上空経由 (ウクライナ紛争による迂回)
  令和 4年 日本航空   東京→ロンドン 20.0万円


27.4時間

16.0時間

12.6時間

14.3時間

【参考】
        ┌──────(北極上空)──────アンカレッジ───────┐   (北回り)
   ロンドン・パリ──────────(シベリア上空)────────────東京  (シベリア上空経由)
        └─テルアビブ─テヘラン─カラチ─バンコック─サイゴン─マニラ─┘   (南回り;経由地は一例)
 2022年以降
   ロンドン・パリ────(グリーンランド上空)───(アラスカ上空)────東京  (JALの北回り)
        └───(トルコ上空)──(中央アジア上空)──(中国上空)──┘   (ANAの南回り)

参考までに、一般の船が航海したときの最短の航海日数は次の通り。

          │喜望峰回り スエズ回り 北米西海岸
          │ 14500海里  11000海里  4500海里
  ────────┼──────────────────
  帆船  5ノット│ 120日   92日   38日
  幕末 10ノット│  60日   46日   19日
  戦前 15ノット│  40日   31日   13日
  現在 20ノット│  30日   23日   10日
  (現在の護衛艦の速度は30ノット)

航空機の所要時間、上の表は日本→ヨーロッパであるが、逆方向とは1時間近い差がある。

          │シベリア上空経由 2022年以降
  ────────┼──────────────────
  東京→ロンドン │ 12h40m    14h25m
  ロンドン→東京 │ 11h55m    13h50m

【参考文献】
  岡田摂蔵、『航西小記』、慶応2 (日本史籍協会編『遣外使節日記纂輯三』、東大出版、昭和3)
  『汽車列車旅行案内』、庚寅新誌社、明治27~
  日英博覧会事務局、『日英博覧会出品人要覧』、明治42
  日本旅行協会、『汽車時間表』、大正12~
  日本航空株式会社調査部、『日本航空20年史』、1974



  2021.7  「明治~令和 値段史」の付録として、「交通料金の年表」、「書籍代の年表」などを作成
  2021.11 「個人の収入・給料」を追加。
  2022.1  「文化財の値段」を追加。
  2023.3  「娯楽の料金」を追加。
  その後、都度更新