イワン雷帝のコイン
イワン雷帝のデンガ銀貨
イワン4世(雷帝)は、ロシアのモスクワ大公(在位1533-84)。 帝位についたのはわずか3歳のときです。
当初は大貴族たちから冷遇されていましたが、16歳のときに「大改革」を開始し、着実に帝位をゆるぎないものにしました。
当時のロシアはヨーロッパ東北の中流国家。 隣接するスェーデン、ポーランドなどとの争いがたえませんでしたが、バルト海とシベリアの双方に進出するなど、ロシアの大国化を大きく進めました。
しかし、信頼する部下に裏切られるなどで恐怖政治を敷き、「雷帝」とあだ名されました。
このコインは、魚のうろこのように小さく薄いものです。
裏面の文字は、後のロシア文字の基礎になった「キリル文字」です。最後のがRUSI(ロシア)を意味します。
皇帝がまだ少年のころに発行されたものです。 値は1デンガで、半コペイカに相当します。
(キリル文字は、吉川弘文館「世界の文字の図典」を利用しました)
0.3g 9~11mm
2005.11.24 2006.6.3update 2006.7.2update