十円札の悪評

議事堂10円札が発行されたのは、昭和21年3月のことです。
発行当初から、この札のデザインにはGHQの陰謀があるのでは、との悪評が立ちました。
昭和28年7月28日、自由党の中川代議士は、衆議院大蔵委員会で、この悪評をとりあげ、この札の廃止を提案しました。


  ①全体が、「米国」の字になっている。
  ②十字架の窓が13個あり、絞首刑になったA級戦犯の数と同じである。
  ③戦艦大和に似ている。
  ④菊の紋がクサリにつながれている。
  ⑤MPが菊の紋を監視している。
  ⑥裏面の花模様が48個あり、アメリカの州の数と同じである。

10円札の流通枚数、昭和27年末12.2億枚でしたが、翌年末には6.4億枚に減少しました。

2007.7.17