ルードヴィヒ2世
ルードヴィヒ2世
1871年発行
普仏戦争勝利記念1ターレル銀貨
33.0mm 18.4g
1864年、ルードヴィヒ2世は19歳で、南ドイツのバイエルン王に即位しました。当時のドイツ人世界では、オーストリー、プロシャに次ぐ大国です。
王はなかなかの美男子で、何度か画家のモデルになっています。
しかし、女性を愛することができず、しばしば現実と空想を錯綜させていました。
そして、中世騎士伝説に憧れ、騎士たちの住む城をつくりました。
有名なノイシュバンシュタイン城もその一つです。
度重なる王の浪費により、王国は財政危機に瀕しました。
王の年収550万マルク(※)に対して、2000万マルクの負債を作ってしまったそうです。
ついに1886年、家臣たちにより王位を奪われ、その翌日、シュタンベルク湖で謎の死を遂げました。40歳でした。
バイエルン王国は、その後プロシャ王国を中心とするドイツ帝国の一領邦となりましたが、第一次大戦後に滅亡しました。
(注※)10マルク=5+5/6グルデン=3+1/2ターレル
2008.8.16