一万円札のマイクロ文字

福沢一万円札のマイクロ文字の位置

意外と知られていないことですが、現在発行されている紙幣には、小さな小さな文字(マイクロ文字)が書かれています。表裏の何箇所かに、「NIPPONGINKONIPPONGINKO...」と書かれています。10倍くらいのルーペで見るとはっきり確認できます。(「ROPPONGI」と読んだ人がいます。もちろん冗談ですが。)
①は、表の左側の「銀」と「万」の間のマイクロ文字です。一万円札のマイクロ文字の中では大きいほうで、肉眼で読める人もいます。

②は、表右上の「10000」の直下に書かれた2列のマイクロ文字です。17ミリの間に上段に6組、下段に5組の「NIPPONGINKO」があります。
計算すると、上段の文字の1文字の幅は0.26ミリになります。

③は、裏の中央下部です。3本ある線の真ん中がマイクロ文字です。
マイクロ文字は、福沢諭吉一万円札が最初に登場したときからあったわけではありません。当初の「大蔵省印刷局製造」のものにはありません。
その次の「財務省印刷局製造」から登場しましたが、現在のものと少し異なります。「国立印刷局製造」になってから現在のようになりました。
もちろん、似たようなマイクロ文字は、千円札や五千円札にもあります。

  2010.4.25



令和6年7月に発行された渋沢栄一の一万円札、当然マイクロ文字もあります。
表と裏に3個ずつ、合計6つのマイクロ文字列があります。 いずれも NIPPONGINKO の文字列です。







渋沢一万円札のマイクロ文字  ( がマイクロ文字の位置です)

文字の大きさはすべて同じようです(画像の縮尺は同一ではありません)。 1文字0.3ミリくらいでしょうか。
なお、画像は一部国立印刷局のHPから引用しました。
千円札、五千円札にも同じようなマイクロ文字が潜んでいます。 すべての札に、表裏それぞれ3箇所あります。

 
これらとは別に、五千円札には、表側のホログラムの中にもマイクロ文字があります。
右の画像の矢印の先の赤い円周上です。 NIPPON5000 のマイクロ文字列が10組ほど連続しています。 文字の大きさは、他のマイクロ文字より小さい0.13ミリくらいです。
  2024.7.5