沿ドニエストル共和国

１ルーブル紙幣 肖像は１８世紀のロシア帝国の不敗の将軍　アレクサンドル・スワーロフ

「沿ドニエストル・モルドバ共和国」は、ウクライナとルーマニアの間にあるモルドバ共和国の一部。
ドニエストル川に沿った南北に細長い地域で、人口はおよそ６０万人。
ルーマニア人（モルドバ人）、ウクライナ人、ロシア人がほぼ３分の１ずつを占める複雑な民族構成。
ソ連時代から重化学工業が盛んな地域です。

１９９０年にモルドバからの独立を宣言して以来、事実上の独立国家として機能しています。
しかし、この国を承認している国は全くありません。　何しろ、ロシアやウクライナ、ルーマニアでさえも承認していないのです。
それでもこの国では、１９９４年には独自の通貨（ルーブル）を発行しました。　しかし、直後にスーパーインフレ。　その年のうちに３桁のデノミ、さらに２０００年にも６桁のデノミを実施しました。
現在は比較的平穏なようです。　モルドバとの行き来も自由です。

プラスチック製のコイン（？） 左から、１０，５，３，１ルーブル。　１０ルーブルは１８世紀ロシア皇帝のエカテリーナ女帝。