当て小判



江戸時代の小判、大きさは3×6センチくらいですが、厚さは0.5ミリくらいしかありません。
しかも金が主成分ですから、あまり固くありません。 簡単に傷つきそうですし、力を加えれば折れ曲がりそうです(そんなこと出来ませんが)。
江戸時代の人も心配したのでしょう。 沢山束ねるとき、その両側に小判形の金属片を当てました。 通常真鍮か素銅で出来ています。 単純な金属片ではなく、小判の模様をそのままデザインしています。 この金属片を「当て小判」と呼びました。
宝永の頃からあったそうです。

 2018.7.26