重箱の隅をつつくようなお話
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上のコインは、おなじみのアメリカの1セントコイン、通称「ペニー」です。
表面は第16代大統領のリンカーン像、裏面はワシントンDCにあるリンカーン記念堂です。
ところで、リンカーン記念堂の中央をルーペでよく見ると、リンカーンの座像が確認できます。 右の拡大画像でご確認ください。
柱と柱の間がちょうど1ミリくらいで、まるで重箱の隅を虫眼鏡つきでつついているようですが・・・、このコインには表と裏の両方に同じ人物の肖像が刻まれているのです。 このような例は、少なくともアメリカコインでは最初です。 歴史上このような例がこれ以前になかったかどうかは、調べてはいますが、見つかりません。
さらに2009年、リンカーン生誕200年を記念して、4種類の記念硬貨が発行されました。 表面はこれまでのと同じですが、裏面は
・生誕地ケンタッキー州にある丸太小屋の生家。
・少年期にインディアナ州で、過ごしたときの様子。
・青年期、イリノイ州の州議会議事堂の前に立つ姿。
・大統領になったあとの、ワシントンDCの国会議事堂。
です。 右のコインは、そのうちの1枚、少年期に丸太の上で読書をしているリンカーンです。
このような例は、25セントコイン(通称「クオーター」)にもありました。
25セントコインの表面はワシントンですが、1999年にニュージャージー州で発行されたコインには、裏側に「デラウエア川を渡るワシントン」の絵が描かれています。 この絵は、独立戦争の初期に、イギリス軍を奇襲するため厳冬のデラウエア川を渡っているワシントンたちを描いたものです。 船の先頭に立っているのがワシントンです。
いずれも、重箱の隅をつつくようなお話ですが、話題提供のためとお考えください。
2022.3.3