アエギナ島

紀元前6世紀にアエギナで発行されたスタータ銀貨 12.16g 19mm
画像出典 "Meisterwerke des Münzkabinetts"


画像はGoogleマップを利用
 「アエギナ島」(「アイギナ島」とか「エギナ島」とも書きます)は、ギリシャのアテネの沖にある逆三角形の小さな島。 面積は87㎢で、伊豆の八丈島より大きく、伊豆大島より小さい島です。

 この島は、紀元前8世紀ころから海運業が盛んで、その隆盛さはギリシャ世界でも抜きんでていました。
 紀元前7世紀には、ギリシャ世界では最初に銀貨を発行しました。 デザインに選んだのはアエギナの象徴の海亀でした。

 その後、ギリシャ世界の覇者となろうとしていたアテネに対抗し、ペルシャ戦争(前500~479)のさなかに、アテネとの戦争となりました。
 しかし、前456に完敗し、住民の多くは殺されるか奴隷とされ、アテネの完全支配を受けます。 さらに残された島民も、前431年には全員が島より退去させられるという悲劇的な結末を迎えました。

 現在、島には紀元前6世紀に建設された「アフェア神殿」が残っています。

アフェア神殿  2018.5

 2023.1.18