日比谷公園の石貨せっか

日比谷公園の石貨

 有史以来の世界最大のコインといえば、ヤップ島の石貨でしょう。 何しろ大きいのでは3メートルもあるそうです。
 このコインが、東京のど真ん中、日比谷公園に展示されています。
 説明板には次のように書かれています。

         石 貨せっか
 この円形の石は、南太平洋ヤップ島(現ミクロネシア連邦)でお金として使われていた石の貨幣で、石貨と呼ばれるものです。石貨は小さいもので直径6cm位から、大きいもので直径3mに達するものまであります。
 一般に、1.直径の大小 2.表面が滑らかか粗いか 3.形のよしあし 4.運搬の難易によって価値が決められました。
 この石貨は直径1.35m短径1.00mのほぼ円形で、大正13年(1924)頃、1000円位で通用したと言われています。
                               大正14年1月 ヤップ島支庁長 寄贈

 大きさはこの案内板に書かれている通りですが、厚さは周辺部の薄いところで5~6cm、中心の穴の周辺では20cmあります。
 また、この石の価値は当時1000円位、と書かれていますが、これは当時の中級サラリーマンの年収に相当します。
 公園内の誰でも触れるところに置いてあります。 しかしなくなりません。 推定で250キロくらいありそうですから、誰も持ち運びできません。


 2024.4.10