アテネ テトラドラクマ(4ドラクマ)銀貨 BC.449-413 表 : アテナ女神。知恵、学芸、戦争の女神。 裏 : フクロウ、左上にオリーブの小枝と三日月、右にAΘE(Atheアテナイ人のために)。 前6世紀後半~前1世紀の間、ヨーロッパとアジア(現在の小アジア)の経済を支配した『ふくろう銀貨』です。 当時の労働者の1日分の賃金は1ドラクマくらいだったそうです。 23.5mm 16.4g |
アレクサンドロス帝国 テトラドラクマ(4ドラクマ)銀貨 BC.310-309 表 : 若きヘラクレス(ライオンの頭皮を被っている)。 精悍な顔立ちは、アレクサンドロス大王自身がモデルになっているようです。 裏 : ゼウス(右手に鷲、左手に笏杖)、右横に縦にAΛEΞANΔPOY(Alexandrou アレクサンドロスの)。 アレクサンドロス大王(在位BC336-323)は、帝国全体で大量の貨幣を鋳造しましたが、大王の死後も同じタイプで長く造られ続きました。 掲載のコインは、裏面の小さな刻印から、大王の没後にフェニキアのAkeで作成されたものと判明しています。 大王の後継者争いが始まったころです。 27.9mm 16.83g |
ロードス ヘミドラクマ(1/2ドラクマ)銀貨 BC.167-88 表 : ヘリオス神。ギリシャ神話の太陽神。 裏 : バラ、左下に杖(Caduceus)、バラの両側にPO、上部にANTAIOΣ。 ロードス島にはギリシャ人の都市国家がありました。 バラのことをギリシャ語でロードスという語呂合わせで、デザインに選ばれたそうです。 13.2mm 1.44g |
カルタゴ 単位不明の銅貨 BC.241ころ-146 表 : タニット女神(髪飾りは麦の穂)。 タニットはギリシャ神話のペルセフォーネに相当します。女神の顔立ちは、現代の貴婦人を思わせます。 裏 : ヤシの木の前に立つ馬 第二ポエニ戦争(BC218-201)~第三ポエニ戦争(BC149-146)ころのコインです。第三ポエニ戦争でカルタゴは滅亡しました。 15.7mm 2.20g |
ローマ共和国 1デナリウス銀貨 BC.130 表 : ローマ女神。QMETEの組み合わせ文字。 裏 : 4頭立て戦車に乗るユピテル。下部にROMA。 カルタゴを滅ぼした直後のコインです。 女神の表情は、アテネのコインに良く似ています。 18~19mm 3.90g |
ローマ共和国 1デナリウス銀貨 表 : アポロ神 裏 : 4頭立て戦車に乗るミネルバ 何ともはや、美男におわすアポロ神かな・・・。ミネルバの乗る戦車の躍動感も素晴らしいものです。 17.5~19.0mm 3.9g |
アミッソス 単位不明の銅貨 紀元前2~1世紀 表 : ゴルゴン 周囲は神の楯(アエギス)。 裏 : ニケの立像。左右にAMI、ΣOY 神様は美男美女ばかりではありませんでした。何とも奇怪な顔つきです。 アミッソスは黒海の南岸にあったギリシャ人の植民都市です。 19.4mm 9.0g |