加治木鐚 洪武通宝 無背 鐚銭の産地で最も有名なのが、九州の加治木です。ここで鋳造された洪武通宝で、背に「加」「治」「木」がつけられているのがあります。鐚銭の中でも、鋳造場所が確かな珍しい例です。が、左の品は無背です。 銅質は白銅色で、まさに加治木鐚の典型といえます。 23.1mm 2.9g |
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覆輪鐚 元豊通宝 小ぶりな本銭(元々の宋銭)を覆輪して大きくしています。背の輪を大きく削り取っています。 削りとった痕跡が明瞭に残っています。 24.5mm 2.4g |
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東北鐚 萬年通宝 皇朝銭を鋳写したもので多いのが、和同開珎、神功開宝、その次がこの萬年通宝。多いといっても、本銭よりはぐっと少ないものです。 東北鐚特有の赤みを帯びています。 25.1mm 2.9g |
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嵌込鐚 大観手大中通宝 面文は明の大中通宝と同じですが、宋の大観通宝の「観」の字をなぜか加工して「中」にしたものです。はめ込んでいるようなので、嵌込鐚(はめ込みびた)といいます。 工事のためか、「中」のところだけ、背側に膨らんでいます。これも上と同じ赤鐚です。 23.5mm 2.6g |
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郭抜面星 元符通宝 鋳写し鐚銭は内郭が細くなっているのが多いのですが、それが極端になるとご覧のとおり、殆ど全くなくなってしまいます。郭抜(かくぬけ)鐚と呼びます。 また、宝の字の下に丸い星がありますが、故意につけたマークだと思われます。星があるのは、元豊通宝と元符通宝に限られるようです。 23.7mm 2.7g |
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筑前洪武 洪武通宝 筑前洪武と呼ばれている小形の洪武通宝があります。その中でもこれは最小様の部類です。20ミリありません。 筑前洪武と呼ばれていますが、筑前(福岡県)で鋳造されたわけではないようです。 19.0mm 1.5g |
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長門鐚 唐国通宝(篆書) 寛永通宝の一種に古寛永長門銭というのがありますが、背だけ見ると銅色といい、背郭の様子といいそっくりです。面よりも背を重要視するコレクタの気持ちを察してください。 厚肉で、4.5グラムと1文銭にしては重量級です。 本銭は、五代十国のひとつ「南唐(937-975)」の貨幣です。 24.0mm 4.5g |