昔の1円は今の何円?

「旧1円金貨」
明治4年から13年にかけて発行された1円金貨。
明治30年からは2円として通用されました。
12.12mm 1.67g 品位900 (金地金としての価値は、2005/8/12現在2378円です)
ことがら明治38年ころ令和2年ころ比 率
食べ物たまご(1個)2銭4厘22円900倍
白米(10Kg)1円19銭4,492円3,800倍
カレーライス6銭710円1.2万倍
そば(もり、かけ)2銭680円3.4万倍
給料高等国家公務員の初任給50円18.7万円3,700倍
大銀行の初任給(大卒)35円23万円6,500倍
小学校の先生の初任給10~13円23万円1.8~2.2万倍
大工さんの手間賃(1日)85銭21,000円2.5万倍
サービス国鉄初乗り料金5銭136円2,700倍
はがき1銭5厘63円4,200倍
映画館入場料20銭1,900円9,500倍
理髪代15銭4,000円2.7万倍
その他自転車200円3.7万円185倍
目覚まし時計1円38銭1,100円800倍
新聞購読料(1月)45銭4,037円9,000倍
銀座の土地(1坪)300円2.1億円70万倍

 よく、「昔の1円は今の何円?」と聞かれます。
 明治・大正・昭和の時代にもよりますし、何を基準にするかによって大きく変わります。

 右の表は、わたしのホームページの「坊っちゃん」に書いている、明治38年ころと現在の物価を比較したものです。これを見ても、当時の1円が、現在の数千円だったり、数万円だったりします。



「1円銀貨」
明治3年から30年にかけて発行された1円銀貨。
当初は外国との貿易専用貨幣として発行されました。
明治11年よりは国内での流通も許されましたが、明治30年には通用停止となりました。
38.1mm 26.96g 品位900

 何を基準にするかによって数字が大きく変わりますが、信頼できる統計数字が入手しやすく、また昔の人にも現代の人にも理解しやすいものの中から、次の二つを選んでみました。
  ①大工さんの労賃 : 昔は安価だったものの代表。 官民格差は現在以上に顕著でした。
  ②白米の小売値段 : 昔は高価だったものの代表。 当時のエンゲル係数は50%を超え、しかも食費の大半はお米でした。
 赤い線は、2つの値の相乗平均の5年移動平均のグラフです。
 かなり危険ではありますが、ものすごく大雑把にいうと、
   明治前半の1円は ・・・  現在の2万円くらい
   明治後半   ・・・ 1万円くらい
   大正昭和戦前 ・・・ 5千円くらい
   昭和30年代 ・・・ 10円くらい
としたらいかがでしょうか。 ただし、こういった数字が一人歩きすることに、多少の不安を感じないでもありません。
「改造兌換銀行券1円」
明治22年より発行された1円札。
人物は古代の大臣、武内宿禰。番号が漢数字で書かれています。
大正5年にアラビア数字に変更され、昭和18年までの主力1円札でした。

参考文献
 ①週刊朝日編、「値段史年表」、朝日新聞社、1988
 ②岩崎爾郎、「物価の世相100年」、読売新聞社、1982
 ③総務庁統計局監修、「日本長期統計総覧」、日本統計協会、1988

2005.8.13  2008.1.3改訂