ビザンチン帝国の銅貨の模倣貨 (7世紀) 表はビザンツ皇帝です。 裏の「m」は、ビザンチン帝国の貨幣単位「40ヌンミ」を意味しています。 mの左にEMI、右にCHC、下にحمص。 これらは、発行地のエメッサ(現シリアのヒムス)を意味しています。 4.3g 20~21mm |
ウマイヤ朝のディルハム銀貨 (8世紀) 2.7g 22mm | ||
ウマイヤ朝のファルス銅貨 (8世紀) 2.5g 19~20mm | ||
アッバス朝のディーナール金貨 (8~10世紀) 表中央は、アザーンの一節で、「アッラーの他に神はいない。彼にパートナーはいない。」 裏中央もアザーンの一節で、「ムハンマドはアッラーの使徒である。」と書かれています。 3.9g 18mm | ||
アッバス朝のディルハム銀貨 (9世紀) このコインの銘文については、「イスラームのディルハム銀貨」で詳しく説明しています。 2.9g 20mm |
アルモハード帝国のディルハム銀貨 (12~13世紀) イベリア半島のコルドバを首都にしていた国です。 当時コルドバは、世界最大級の百万都市でした。 世界的にも珍しい正方形のコインです。 1.4g 13.7×13.5mm | ||
アイユーブ朝のディーナール金貨 (12世紀) カイロを首都とし、十字軍と戦った国です。 十字軍を悩ませたアラディンの子が発行したコインです。 5.3g 19.5mm | ||
アイユーブ朝のファルス銅貨 (13世紀) 六光星のデザインです。 3.2g 20.2mm | ||
セルジューク・トルコのディルハム銅貨 (11~13世紀) イスラームのコインには珍しく、人物像が描かれています。 10.3g 26~27mm |
イル汗国のディルハム銀貨 (13世紀) モンゴル民族の国です。 バグダッドを首都としていました。 コインの表はアラビア文字で、裏はモンゴル文字です。 2.2g 21mm | ||
チムール帝国のタンカ銀貨 (14~15世紀) イル汗国を滅ぼしたチムールは、その後明を倒すべく東征しましたが、途上に病没しました。 5.1g 23.4mm | ||
ムガール帝国のルピー銀貨 (17世紀) インド北部の大帝国です。 ルピー銀貨は、数百年間インドの基準銀貨でした。 11.2g 21.5mm |
オスマン・トルコのアクチェ銀貨(15世紀) ビザンチン帝国を滅ぼしたムハメド2世が発行したものです。 1.0g 11.0mm |
オスマン・トルコのディーナール金貨(16世紀) 有名なスレイマン大帝が発行したものです。 3.4g 19.5mm |
オスマン・トルコのクルシュ銀貨(18世紀) クルシュ銀貨は、ピアストル銀貨とも呼ばれました。 1クルシュは、貨幣制度上は120アクチェに相当しました。 22.2g 38mm |
● イスラームの富 ( )内は、当時の労賃などを基準に、銀1g=3000円、金1g=3万円で評価した現代での価値 636年、イスラームがクテシフォンでササン朝から得た戦利品、90億ディルハム(2.6万トン) (78兆円) 750年ころ、アッバース朝の税収入、3~4億ディルハム(殆どが国内の異教徒の農民からの地租) (3兆円) 800年ころ、アッバース朝がビザンチン帝国から受け取った和解金、30万ディーナール (380億円) 1018年、ガズナ朝がインド遠征で略奪した戦利品、1000万ディルハム (900億円) 1250年ころ、女性スルタン、シャジャル・アッドゥッルがルイ王らの十字軍捕虜を釈放したときに得た身代金、80万ディーナール(1000億円) ヨーロッパ側の記録によると、40万リーヴル(1200億円) 1324年、マリ帝国のマンサ・ムーサ王がメッカ巡礼のときにばらまいた金、ラクダ100頭分、約13トン (3900億円) 1643年、ムガール帝国のシャー・ジャハンが建設したタージ・マハルの建設費用、500万ルピー (1700億円) |